前島 宏一郎
(猛総一郎 役)
ーまず自己紹介をお願いします。
イチニノの前島です。どうぞよろしくお願いします!
学生時代に演劇活動をはじめ、1999年から演劇集団スリーサイズという劇団で16年間代表を務めてきました。
2015年からイチニノの活動をはじめて、間もなく3年が終わろうとしています。
一貫して脚本・演出を担当しておりますが、たまには舞台にも上がります。
イチニノでは最小単位での芝居づくりが多いので、必然的に役者をすることも多くなっていますが、正直しんどい(笑)
できれば作・演出に専念したいです。。。
元々は地元の茨城県内での活動が主でしたが、イチニノとなってからは県外での活動がほとんどなので、
茨城より県外のほうが知られていたりするようです。。。
ちなみに、好きな食べ物は餅です。「たがね餅」は茨城以外では知られていないようですが、嗜好の食べ物です。
ーイチニノとしての3年間の活動を振り返って、いまどんなお気持ちですか?
怒涛と充実の3年間でしたねー。
基本的に、茨城で育てた自分たちの芝居を全くのアウェイの地に持っていって、
いかに評価をしていただくか、というのがイチニノの活動の発端で、
そういう意味では、もう得るものばかりの3年間でした。
自分たちの力の足りなさも、一方で目指す芝居に対する評価も、手応えとしてあり。
特にこの1年は梅木と「誤差」という短編で新潟・札幌・横浜・熊本・高知と5つのステージに上がらせていただき
実感として芝居が成熟していくのがわかったし、足りないこともよくわかった。
梅木には感謝してもしたりません。
性格は全く合わないですが(笑)芝居は阿吽でできる。不思議でありがたい存在です。
そういう意味では、梅木がお世話になった函館で公演ができるというのは、素直にうれしいですね。
ー『妄想先生と17.99歳の恋』のみどころを是非。
この作品は前の劇団である演劇集団スリーサイズ時代に書いたもので、
初演と3度の再演で、計11ステージ上演を重ねているものです。
初演が2008年なので、もう10年前の作品になります。
そういう意味で、単純に「メール」が「LINE」になるくらいの時点修正が必要ということで
いま演じる役者の皆さんに、この本の言葉や空気が、生きている。と
感じていただけるかが大変不安でした。
が、キャストが(自分以外)一新したことで、新たな発見も多く、
あえていま取り組むことで得られるものも大変多い作品となっています。
みどころは…おそらく、イチニノとしても意識的に取り組んでいる
「空間・空気」の芝居が、端的に感じられる作品なのではないかなと思います。
前編・後編通じて登場する桃という女子高生が、おとなとこどもの狭間で、どんなことを感じているのか。
女子高生から遠く離れた(いや、そもそも女子高生だったことはないけど)自分が、
この女子高生のココロの移ろいによって、みなさんのココロに「引っかかる何か」をお届けできれば、と。
そういう意味では、函館の演劇事情は存じ上げないのですが、たぶんそうそう観られる系統の芝居ではないと思います。
ー最後に、ご覧のみなさまに一言お願いします。
今回のキャスト3名は、それぞれに運命的に出会って、この芝居に参加していただいていますが、
3人とも全く違ったイロで、この芝居の魅力をよく引き出してくださっています。
演劇というもののもの「生」ゆえの醍醐味を、良くも悪くもふんだんに詰め込んだ作品です。
是非、体感しに来ていただければ幸いです。
その後は、是非それを肴にゆっくり飲みましょう(笑)
イチニノ Mission-17 in Hakodate 箱館演劇ライン2017参加
『妄想先生と17.99歳の恋』
作・演出 前島宏一郎
出演 梅木彩羽・大図愛・前島宏一郎・岩澤繭
2018年1月6日(土)19:00〜
7日(日)13:00〜/16:00〜
@北海道函館市・KURURA
全席自由 一般1,000円/学生500円
(当日券は200円増)
※受付は開演40分前、開場は開演20分前からです。
※上演時間は約60分を予定しています。